凍る息を詰まらせ 傾ぐ陽に袖を伸ばす そっと色づく 乾いた街路 月の影 まだあの日を許せないままで 伸びた爪で引っ掛けた 君の手の痕を暈す まだ消えない 幼さがつけた傷跡 きっとこのまま癒えない気がしてる 唯一人の雨 軋んだ肌を叩いてく風が じっと佇む惨めさを 縁取る様に貫いて 生き急ぐ様に走っては見失って 踠いて腐って喚いて 捨てる様に吐いた言葉の裏側を 胸に秘めたまま・・・ そっと色づく 乾いた街路 月の影 まだあの日を許せないままで また逢えるのなら 褒めてくれた笑顔でいれるかな ただ分かる事はもうその日は 来ない事