止まった息 白監色 きっと誰も知らない水槽内 気体と液体 分かれず微睡む 廻って浮上する感情 知った様に沈んでゆく身体 もう 此処には無い 列をなした街灯は いつか言葉無くした深海魚 期待した僕は静かに項垂れる 止まって息吐く「会いたい」 振動は小さく届かない 見上げた雲も黙って 限りなく踊る魚に憧れて 呼吸を止めても白い視界立ち眩む どんなに望んで 夜に飛び込んだとしても ただ 僕ら真っ先に溺れて 何にも掴めず ばたつかせた手足 温度失って夜の藻屑になれ 誰もが知ってる星の名前 思い出せず雲が隠したから もう 興味も無い ため息は上の空 きっと去った後の気配手繰って 5秒前の僕がこちらを見ている 「ごめんね」今夜も呟く 振動は小さく届かない 音も無く足下落ちた 君が見据える水面目指して 呼吸を止めても白い視界立ち眩む どんなに望んで 夜に飛び込んだとしても ただ 僕ら真っ先に溺れて 何にも掴めず ばたつかせた手足 温度失って夜の藻屑になれ どこまでも続く水槽の街に