この春の降水確率が 溜息集めたみたい 暗い部屋の片隅までは 攫われないようだ ここは真空の夢の中で 視線を奪って あなたも見られますように いらない景色のないふりだけして ねえ聞いて、僕が見てるのは 世界の全てではないから 暑さを凌いだ横顔を 撫でる手の奥だけが知ってる 感じる花の匂いが ここに残るまであとすこしだけ 血が巡る空の心で あなたの痛みの数より 恋して戻れない ♪ 止まらない明日の形をとって 泣いてる顔を見せないように覆って 食べ残したその甘い唇 過去にある 風景まで噛んでよ きっともうここからは 出られない とか 窮屈な台詞が締め付けている ここにいるからさ顔を上げて 優しいちからで引き寄せるから 夢の後みたいな 響いては離れてゆく温もりね 磨り硝子から溢れる 体の温度すら愛おしく なってしまうの 感じる花の匂いが ここに残るまであとすこしだけ 血が巡る空の心で あなたの痛みの数より 恋して戻れない ♪