カゲロウ 未熟な思想は穴だらけ 隙を突かれ吹き出す綿埃 屁理屈で塗り固められた はりぼての盾を振り回してた 自分自身の苦しみ等 手に取れば小さなあめ玉程 他人の痛みは知らんぷり 「大袈裟言うな」なんて吐き捨てた あぁ 夏の花が 枯れるその前に消える風 あぁ 揺れる陽炎 幻のような夢の痕 唯々諾々 人生行路 他力本願で半死半生 嗄れた声の響く場所 孤独の水底 死体置き場 「現実は退屈なんです」 濁った白目で世迷い言 抜けない酔いが冷めた頃に 青ざめる顔はピエロの様 あぁ 笑い声が花びらと共に落ちる 頃 あぁ 飛んでく蜉蝣 儚い命の一人旅 排気ガスと蒼い太陽 揺れる空気の中で滲む色 アスファルトの上焦げ付いた 路肩に咲く花 横たわる猫 あぁ 心を包む 防水加工の雨合羽 あぁ ひだまりの中 血溜まりに溶ける空涙 未熟な思想の果てに見る夢物語を 埋める場所 陽炎で揺れるその場所へ僕らを運ぶ 回送電車 ゆっくり進む回送電車