アステロイド

歌詞

そうか 君の腕は 線路なの 明日受け取る絶望を既に 先に刻んでおくの 澱のように積もる 痛みに似たものに 蝕まれていくのを どう抑え込めるだろう 離れた人の数 途中から数えるのもやめて 今になって思えば あんなに周りに人がいたなんてね 思っていたより普通で 思っていたより孤独で 誰の目にも映りそうもない 人として生きてく 目立つほど責められるなら 綴るほど虚しくなるのなら 少しも美しくはない 歌を歌うのは 無駄なんだろうか 今日は君が先に笑ってみて なんて僕が言うと 俯いて頷く 見せられるものだけ 見せてくれればいい 「恐れることはない」って言葉を 恐れずに 忘れたものの数 もう数えることすらできない でもそれでいい さよならで生まれる 安らぎもあるんだ 変わっていくのが苦痛と 足掻くほど飲み込まれてく 否応なく捻れてはいつも 言い訳を探した 優しさの雨が降る度 すくって飲み干してしまう 渇く喉が備わってる それが欠陥だと 気がついてしまったよ 小惑星まで一直線 等間隔引かれた南北線 断ち切る言葉はもう斬鉄剣 吹き出す涙はほら間欠泉 さながら第四次何大戦 朝からスペースデブリが会見 「彼らは勇敢なのだから すまんが犠牲もやむを得ん」 今日確定した失格点 低タンパク食みたいな人生 噛み切る棒切れみたいなペンネ 鳴き出す小鳥はもうダメですね 僕らは老いぼれジョバンニと 希望を持たないカンパネルラ 「月が綺麗ですね」 なんて誰も言っちゃいない 思っていたより普通で 思っていたより孤独で 誰の目にも映りそうもない 人として生きてく 欲しがることが無謀だと 解るほど哀しくなるのなら 少しも美しくはない 明日を待つ二人は 無駄なんだろうか