呆気なく潰えた ここもきっともう駄目だろうな 捨てられた蛍光灯 黒い外套の群れ 血眼で探しているのは ボロ切れみたいなこの私だ 月の見えない夜汽車に乗って 今すぐ声を取り戻せたら 数字になれないカラス達と 光を吸い込む水たまり 地面に刺さる丸い影と背中合わせ 日を跨ぐように忘れていく 呪詛にも似てる慈しみを 誰かに与え 与えられる人生を望んで そのたび 私の歪な心が軋んでいる ねぇ 溺れてるみたいに 美しく生きてみたい 時代遅れだっていいよ 今更なんだ 目を伏せたら足元にはもう 二度と目覚めない星が煌めく 透明になれない心まで 食べ尽くしてよ 一息に そのフードにはきっと 大きな口が隠れてて 掴まれた首が震えてる まるで私じゃないみたいだね どこかにいくにはまだ 全てが足りなかったみたいだ ちゃんとお別れ言えなかったって ああ 誰に? 届かないところまで 伝わる歌を歌うためにある 声は失われた街のように 静かに燃え尽きて灰になる 寂れた裏通り 睨む子供 明けない夜の隅 空回り 何もかも崩れて消えてしまえ 何もかも崩れて消えてしまえ