ハロー世界

歌詞

ハロー世界 終わりきった僕の頭 繋ぐモニター 砂嵐 奇跡は二度で充分だ あなたに逢えたこと 僕が今も生きてること あどけない顔で僕に言う 「棺桶に入れるものは 何がいいんだろうね?」 いやだな まだ先のことを まるで明日みたいに言うんだから 口にしかけて はたと気づいた 僕が先にこの器全て失くす 確率の方が高いことに 穴が空いて汚れたバケツに 溜まるはずない心をくれたあなたが 笑った時に揺れた 前髪の先を 一つください それだけでいいから 閉じられた眼の深いところで いつまでも 同じ現在(いま)を見てる 口下手な今日が手を振るまで 僕ら帰りを遅らせているんだよ 気の利いたことは言えないけど 待つのは誰よりも得意な方でさ 近くにいる人しか僕らは 見つめることができないことを ずっと昔から知っていたのにね 雨が止んで 乾いていく胸に 不安が生まれるのは 弱いからだろうか 明日なんて来なければ 変わらずにいられる のに太陽は昇る 容赦なく照らし出す 開かれた視界で朽ち果ててる 人型の 機械のほほに触れた 人生の春はもう 二度と訪れないだろう 老いてゆく感性と 擦り切れていく情動 揺るぎない立場から 腹の出た人が言う 「無価値な人は何も生み 出せない未来永劫」 抗うとかじゃなくて ただ生きていたいだけ 息をしてるだけで意味はある ハロー世界 終わりきった僕の頭 湿った土に 煙る霧の壁は 淡い光が映す 涙の膜なんだろう 震える指先を 空にかざしている 吹く風の向こうに 何を見るだろうか 落とされた世界の隅っこで連なる 四つの足跡