ヒトサマ

歌詞

神様なんていうものが 本当にいるとするならば どうして今日を生きるだけで こんなに疲れてしまうんだろう 使い切れなかった工具や 強力過ぎた爆弾みたく 恐らく僕には人生が 人より早すぎたんだろうな 「生まれてしまって残念だ」 誰に言われても頷ける 僕だってできることならば お目汚ししたくなかったよ ああ毎晩布団に入るたび 鼓動を数えてしまうのは これまで消えなかった恥を 一瞬忘れられるからさ もしも明日がやってこないなら 今日だけは手放しで生きよう でも「他人様の目なんて 気にしない」って 他人様の目を気にしては言って いつから自分のためだけの 一日はなくなったのだろう 「誰かに無償で許されたい」 なんでそれが後ろめたいのだろう 「生き方」なんていうものを 最初に作った人たちは 割り切れないことのすべてを どうやって無視できたのだろう これ以上何も起きないし 起こす気力も起きそうにない 「生きることは結びつくこと」 なら僕はただの欠陥品さ 人に近づいた時に現れる 黒いうねりのような不安 何もしてないのに謝って 恥ずかしくなって逃げ出した 本当に僕は無力です 何一つできやしないのです 落ちてくる雨に跪いて 涙を流すだけ もしも明日がやってこないなら 今日だけは道化師をやめよう でもおどけているだけで溶け 込めると 勘違いする癖が抜けないよ 夜の間だけ逃げ込めた 居場所ももうすぐ潰される 「僕にはもう充分なんだ」 なんでそれが後ろめたいのだろう いつからか 心には 見せる為の 言葉が浮かんでいて それを無表情に撒いて 虚しさがもっとひどくなった 数字になる 前の嘘 自分のためだけに 吐いた本当を 後生大事に隠してるだけの 愚か者です もしも明日がやってくるのなら これ以上何を欲しがろう いなくならない友達だとか 裏切りようのない自分とか 鏡の前に立った時に 真っ直ぐ眼を見られないのは ああ もしも明日がやってこないなら 今日だけは覚えていたいよ 死にきれなかったこれまでを それでよかったと思えたら なんて麻酔をかけなくても ただここにいればいいんだと 自分ではない人にちゃんと 心から 言われれば違ったのかな