目が覚めて 揺れる窓辺に響く豪雨 照らされて気付く嵐を導く雷鳴 雲は流れ築き上がる壁に閉ざされ 降り落ちる雨は空と海を繋げる 亡者の様な声が 響く夜に踊る様に やがて間もなく終わる世界綴る 歌の様に夜を切り裂いて目を開ける 眠れずに窓を叩く音に酔わされ 踊れないリズムに合わせ夜を歩く 交錯して色めく 果ての景色 果ての世界 やがて光さえ呑み込まれる嵐に 包まれて夜は叫びの坩堝と化す 亡者の様な声が 響く夜に過ぎた跡に 静けさだけが目の前に広がり 耳鳴りが白く形を作りだす 遠く世界の果て 響く音は窓を叩き 軋む柱を揺らしてうごめいて 過ぎ去る姿 窓からただ眺めていた