物悲しい顔をして 空っぽの空を見上げたあなた 芽吹いた緑の中に 取り残されたようで 手を伸ばしてくれたから 差し出してくれたから それが正しいかどうかなんて 知る必要のないこと 馬酔木の花が揺れるだけ 暴力的なほどただ純粋に 何者でもないあなたと ただ手を繋いでいたい 神様のいない場所を 誰がための楽園と呼ぼう 落ちていく雲に 風だけが鳴き 物語は続く 躍動する命は モノクロの世界の中ひとり 廓寥とした大地で 刃を振るい続ける 日が昇るまでの時間が 永遠のように感じていた 何者でもないあなたと ただ手を繋いでいたい 神様のいない場所を 誰がための楽園と呼ぼう 霞立つ空に 羽ばたく鳥と 物語は続く 洗いたての陽射しと 壊れてしまった宝物と 産まれたての命を 胸に抱いて