君が消えたあの夏の日 僕の中で色が消えた 空が異常に低く見えて 一人で記憶を辿るの 夕方の海で独り 忘れないでよ 僕の事を 手紙をボトルに詰めて 君に贈るよ 届かないけど 君が 君が消えたあの夏の日 僕の中で色が消えた 空が異常に低く見えて 一人で記憶を辿るの 僕は君を忘れないよ 僕の中で君思い出 花が異常に青く咲いて 波の音を聴いていたの ほら ほら 忘れないよ 君を 何があっても 何があってもね 僕が消えたあの夏から 僕の中で色がついた 空が異常に高く見えて 一人で記憶を辿るの 嗚呼 ネモフィラの花が咲いて 僕の低い空 赤い糸が解けたなら 沖へと船を出そうよ また君に会える そう信じた 消えた僕の名 ネモフィラ 貸す言葉がまだないけど 僕は君を待ってるから 僕は君に会いに行くよ 八月の浜辺は涼しくて、ただ、 君の花と流木だけが侘しく 佇んでいた。 私の目に映る光景はいつも、 そこに君の姿があるようで、 それを取り払うことなんて 到底できなくって、 何か一抹のもどかしさを 感じております。 君に贈る手紙を添えて、 私は沖へと船を出す。 たぶん、戻りはしないので。 どうか、お元気で。