哀を愛と宣って 面の皮一枚 偽って 指先を絡めたらば 搦手として刈り取る 汚れ行く無様 落ち行く無様 込み上げる悦は何様? 嫌!嫌!嫌!嫌! 意味か忌みか… 拒絶に溺れた末 馬鹿に成る 生きて生きて生きれば生きる程 枯れる為に咲かせる命だと知る 生き辛いが死に易い訳でも無い現 嗚呼…いと可笑しい ほらね…思い知る 「命の価値」に蔓延る矛盾 ほらね…思い上がる 然したる差も無い癖に 死して死して死すれば死する程 咲かす為に枯れ行く命だと知る 死に辛いが生き易い訳でも無い現 嗚呼…いと可笑しい 天井の染みで数え歌 壱 貳 参 肆 啄まれたのは肉に非ず 伍 陸 漆 捌 死んだ命が舐り貪られ 心が痛みで叫んだ…「ー。」 頬を湿らせた涙の理由が解る 筈もなく薄ら笑い 絶に舌鼓を打ち鳴らす 不幸の花の蜜は命の味 今宵そこに「幸」 と言う名の毒を垂らしましょう 嗚呼…笑みが溢れる 喰らい喰らい喰らえば食う程 血生臭さが鼻に付く薄紅の矛 心根と共に噛み千切りましょう 跳ね回る 嗚呼…「いとをかし」