「生きるは血の獄 死ぬは地の獄」 一刀両断 さらば 彼岸と此岸の決別 幸あれ 無垢を夢見る幼き日 一刀両断 然れど 彼岸と此岸で迷子 幸あらず 下衆の極みが貪り喰らう さぁ…今宵は一花咲かせましょう 左に開花 この痛みは目に見える優しさ 安寧の泥土に入水かの如く 皆々様、どうかお手を拝借 獄の晩を さぁさぁ…囃し立てて下さいな 化粧だけではもう取り繕えない 「嫌よ…!嫌よ…!」は心からの嫌 千切りで交わす契り 蕾を爪で掻き破る 赤涙で艶めいた 徒の花は綺麗? 嗚呼…一度散った春は二度と萌える 事は無いと思い知った 嗚呼…幾度となく巡るは四季 将又…死期? 嗚呼…軈て芽吹き「人と成る」 苦痛に歪む顔を艶で彩れば淫ら 「阿」で始まり「吽」で終わる 戯言で良いのでしょう? 爪弾きに弄ばれるお手玉遊び 現は無常 お暇しましょう 夢は夢の儘でこそ 現は無情 お労しいや 夢は夢で在るが夢 今際の際に立ちて お初にお目に掛かる 思わず北叟笑んだ 「生きるとは…これ正に」 契りを千切りましょう 花弁は羽根と化した 誰が為など在りえぬ 我が為に羽撃く 月に花咲き 舞え