道端の小さな花の色 歩道橋からみた夕焼けも昨日と同じ 蒼い翅広げてはばたいた 水面揺らしていたそよ風が通り 抜けて 零れ落ちた未来 手繰り寄せて 重ねた月日を巻き戻してみても 歪む願い照らす灯りもなく わたしはどこへも行けないまま もしも 星に祈るなら 手折られずに笑っていて 都合のいい絵空事だ なんて、そう わかってる 長い夢のなか 花びら舞うこの景色で あなたを閉じ込めた場所が 手招くように輝いた 幾千の光がささらめく 帰れない『これまで』積み重ね ここまで来た 夢の果て 彷徨い辿り着いた きっとあなたはもう そこにはいないけれど 風が強く吹いて 未来つくり わたしはここから歩くの 胸の灯火は熱を帯びて もしも 長い夢をみた 花びら舞うこの景色で あなたを閉じ込めた場所は 凪いだまま眠るのでしょう 寂しがりの空 明ける朝も暮れる夜も 時計の針は進むだけ なんて、そう わかってるけど 星に祈るなら 遥か遠くに凛と咲いて風に舞う さよなら シオン