水たまりを踏むだけで楽しくて 雨が傘をたたくリズムに合わせ 歌った ただ思いのまま生きていた 水はわたしの中にも外にも 流れていた 涙色の雨 あじさいが照らす雨空 雲の上に広がる無限は わたしに哀しみを教えた 波のゆらぎ身をまかせ浮かぶ 海の呼吸に耳をすまし透明になった ありのままのカラダがそこにあって 水はわたしの中を巡り満たしていた 語りだした海 いくつもの姿さざなみ 水の底に広がる無限は わたしに歌声を与えた 壊してしまう水 壊れてしまう水 与え続ける水 ここにある水 わたしという水 あなたという水 その流れのまま 満ちるままに この惑星のどこかに流れ 行く道の先で出会う わたしはあなたを抱きしめ ふたりでひとつの 海になり 雨になり 土を満たし 旅をする どこまでも