繋いで離してしまったら もう戻れないらしくて 雨粒が見えて 夜の終わりが朝に変わって 溶けてしまったら欠伸を交わすんだ 反射した雨音 消えるまで抱いていて その温度の奥 意味すら遠い いつか夜が終わってしまうまでに 君が満たす優しさを どんな風に話せば伝わるかな わからないまま 朝が 音が側で笑っている 鈍色に照らすカーテン 耳に残る声 さりげなく 焦って放してしまえたら どんなに良かったんだろうね わからず仕舞いで いつも触れられない肌 無性に 情けなくて苦笑して 振り返らないで そのままで 雨傘 通り過ぐ 指先はざらざらして 生まれる陽ざしに翳して いつか気持ちは去ってしまうから 君がいない味気なさを どんな風に話せば伝わるかな わからない ただ そんな君が僕を救っている 嗄れた街並みに涙を塗る いつか夜が終わってしまうまでに 君が満たす優しさを どんな風に話せば伝わるかな わからないまま 雨は彼方 君は笑っている 後ろめたく通る風 耳に残る声 さりげなく