食いしばる視線を取り囲むように 例えばサボテンに突き刺さったのは なしくずしに降りかかる 下らないアイディア 読み耽り立て篭もり咽せ 返るようなまともさに浮かされて まんまと吐いたり 少女を包んで飲み下す頃に 飛び回る再開発にやられちまった 眠り あるがままひねりつぶされてみじめ なもんさ 枯れかかった幻覚がたるい目眩を そこかしこに住み着く 俺に見せつけるように 芸術家の汚い背を引っ掻き 回そうっていう寸法 強がりながら見つめる孤立を 吸うお前のランチ 身体や声を垂れ流す馬 ある市民 なしくずしの凡庸 虫けらども 昨晩の毛皮 悪習や団地 嘘笑いや呪詛 気おくれする筋肉から逃げ果せる 幻覚 薬屋労働者の幸薄い不文律や檻や 頬や夜や救世主 B や次の正気や自らを物見る 裸の朝やお 前そのものではない紙や風や自失や 狂人や冬枯れや お前はやっと やっと!