ありがとう 出会ってくれて ありがとう 勇気をくれて ありがとう 溢れる幸せをくれた 大切な君へ ありがとう 君へと向かう列車の途中 ポケットで泣いた別れの知らせ マフラーの縁に顔埋めながら 袖で目をぬぐった どうしようもない 何もできない 時間は戻せない 悲しみに鷲掴みされて 壊れそうな胸 いつだってそばに すぐそばに 近くにいた 泣いた僕を慰めて 歩み寄った 繰り返した「いつか」はもう 叶わないからせめて 冷たい君の手を握らせて 12月の風は目を冷やすには あまりにも冷たすぎるから ポツポツ浮かぶこの感情を 沈めるだけなのさ いつもは君が出かける僕を 泣いて引き留めた 今は泣いても君が行くのを 止められないんだ ホタル玉のような目を 見つめていると 奥に見えた思い出に目を そらしたんだ もう呼べない名前をまだ 叫ぶ僕を笑うかな ぬくもりは消えてしまったの 返らない感触でも今は このままでいさせて 後悔なんて思いつくせない 今はただ ありがとう もう伝わらないけど ありがとう こだまが聴こえた 気がしたよ