『愛してる』って言えないまま君を 失くした僕がいます 今、その花は誰のために どんな色をして咲いているんだろ… 線路沿いの道 途切れたら あじさい寺への小路開ける 新緑と川のせせらぎが二人の空気変 えた あの頃の僕ら手探りで互いの主張ぶ つけてばかり 器とか未来探るたび傷つきあってた よね 今どこに居るのか判らない君の事 想ってるなんて馬鹿だよなぁ 梅雨空と6月の想い出が化学反応し て 引き寄せたこの場所へ 会えるはずないのに… 『愛してる』って言えないまま君を 失くした僕がいます 今、その花は誰のために どんな色をして咲いているんだろ… 階段沿いのあじさい達が1人の僕を 不思議そうに見てる 色とりどりの君の想いを見抜けずに いたあの日 『この花の色は土壌(つち)の成分次 第で変わるんだよ』ってここで言っ てたなぁ なんだかんだとぶつかってもいたけ ど それでも僕の土壌に 馴染もうとしてくれたんだ 根付こうとしてたんだね… 見てた夢やゴールは同じ場所にあっ たはずなのに やり方や方法が違ってただけで迷路 に入り込んでった “言葉が足りない”って口尖らせて た君に 栄養も潤いも充分に注げずに… 『愛してる』って言えないまま君を 失くした僕がいます 今、 その花が咲いてる場所にはどんな陽 ざし射し込んでるんだろ… 『愛してる』って言葉の意味 今頃気付いた僕がいます そしていま君は誰のために どんな色をして咲いているんだろ どんな色で咲き誇ってんだろ…