風に靡いた君の髪が 僕の素肌に触れた瞬間 未来が狂った気がした 君の涙を少し飲めば その悲しみも分かち合えるかな ただそっと見つめるだけ 骨の髄まで届くまで 飽きるほど声を聴かせて 歪んだ愛でも構わない 忘れないほど傷つけて欲しいよ 流れた雲の隙間 陽が差した首筋が 僕の瞳に焼きついたまま 甘いだけの恋では 終わらせたくはないと 君の手を握った 汗が滲んだシャツにくらり 晴天の下 君と二人 過去はもうどうだって 良くなっていたんだ これはきっと宗教の様で 聖典に書き連ねていくんだ 君の事 生涯かけて 忘れないように 鼓膜の奥まで届くまで 飽きるほど歌を聴かせて 浅はかなラブソングが 似合わないほど こんな幸福は二度と 望まないから 焼けたオレンジの空に しがみ付いていた 齧る果実の後に 残った苦味さえも 今は愛せるとそう思えたんだ 流れた雲の隙間 陽が差した首筋が 僕の瞳に焼きついたまま 甘いだけの恋では 終わらせたくはないな この先 恋をしても 君の影を探してしまうくらいに