Track by大塚博堂
アメ色の柱時計は 針をなくして 笑い顔で 僕に眼もくれずに 知らんぷりの昼さがり 壁のカレンダーは まだ三月のままで 忘れられたことに 腹をたててはふくれあがる 親にはぐれた小鳥のような 君をなくした一日が過ぎる 古い扇風機は うるさい声でどなりちらし 涼しくもない風が 僕の身体を通り過ぎる 時が僕を置きざりにして 季節が僕を置きざりにした 時が僕を置きざりにして 季節が僕を置きざりにした