今思うと夢に みたことのようだけど 明け方少し目の回った ホームでは確かに 貴方のことを考えてます 馬鹿げたダンスで おどけてみせた顔 呆れたようにしてたけど もう少し力を込めて 愛しく潰してみればよかったな 経堂駅で待ち合わせて 荷物を渡して両手が空いたら 空の写真を撮って送るから 一緒に頑張ろうって言って 慣れないタバコ取り上げていつか ふたりで帰ろうって話してたね 今思うと既に 決まってたみたい 変わったのは私の方だ 都会に向かう電車は 貴方を先に乗せて行ったのに 赤で渡る人を横目に 顔を見合わせて笑ってくれたら 昔みたいに笑うから 居なくても大丈夫だって 強がったことも わかってくれるかい? 自慢してねって話していたね この部屋の天井には ふたりで決めた名前があって 待たせたこと 待たされてたことも 忘れてなんて我儘だった でもこの街はずっと わたしの街じゃない 貴方が近くにいてもいなくても この街はずっと味方じゃない 今思うと夢に みたことのようだった