嗚呼 京の宇治川 想いは清か 人待ち渡る 水鏡の上 小袖の時雨 浮世の未練 乙女の姿 溢る泪 御伐折羅金便蘇婆訶 -滅- 影穿つ 鬼を喰らう太陽 臆病者は葉下の蛙 一条 戻れぬ橋 煌刺す 時化た夜を解けば 生き狂しく不貞腐れた心 凪と成れ 嗚呼 信田夜の森 星の宿りを搔き数えるは 十二の誓い 化生の者と 側目にかくは 泡沫の夢 狐ノ窓 御伐折羅金便蘇婆訶 -滅- 咲き誇れ 幸魂を手向けば 夜霧紡ぐ 天つ風と重む 式神よ 雨垂れの痛みを祟る声は 無常人の世 嗤う妖狐 愛し 此の都 千万の時を 嘆く魂よ 真龍となりて 空を舞え 影穿つ 鬼を喰らう太陽 臆病者は葉下の蛙 一条 戻れぬ橋 煌刺す 時化た夜を解けば 生き狂しく不貞腐れた心 凪と成れ 娑婆こそ陰陽道