喧騒に馴染むひぐらし 背伸びした浴衣 昼と夜が混ざった空 近く遠い君の背中 祭囃子が響く中 いつもと違い1人挟み君と歩いてた なんとなくいつまでも また同じ夏が来ると思っていた 見慣れた顔触れの中 見慣れない君の優しい顔ぼんやり 眺めた 君と僕の今を照らした 夜空彩る打上花火 理由なんてなかったんだ 気付けば君は側にいて 親に手を引かれながら 一緒に夏を迎えに行った いつからだと思う? 手を繋がなくなったのは 夢中だったりんご飴も 君は食べなくなった 祭囃子が響く中 いつもと違い1人挟み君と歩いてた なんとなくいつまでも また同じ夏が来ると思っていた 見慣れた顔触れの中 見慣れない君の優しい顔ぼんやり 眺めた 君と僕の今を照らした 夜空彩る打上花火 水飴にかき氷 ふざけたお面買い 友達と笑い合うこの時間こそが 何より大切なはずなのに ふとよぎる 寂しさが 肩押され振り返る 君が笑っている 安心と不安が一緒によぎる 君は 「変わってない」のか 「変わっていた」のか 僕は分からないまま すっかり泣き止んだひぐらし 着崩れた浴衣 恋と友情が混ざったまま 近く遠い君を見つめてた 祭囃子が響く中 いつもと違い1人挟み君と歩いてた なんとなくいつまでも また同じ夏が来ると思っていた 見慣れた顔触れの中 見慣れない君の優しい顔ぼんやり 眺めた すぐ近くに感じた でも本当はずっと遠くで光る 君と見つめた打上花火