いつからだろう 「負けてたまるか」とは思わなくな っていた でも「負けてもいいんだよ」と許す 事も出来なかった 幸せを願い奮わす歌も 絶望をぶち まけた歌も それぞれの筋を通しているから 輝 いて見えていた 昨日と今日でさえ言うこと違ってい る これと言えるような自分が無いから 水を飲む 水を飲む 枯れだけはし ないように 居心地悪いのにそこから動かない 根腐れのままずっと 忘れ物を探す ふりしてる さもあったかのような夢を見つけた いと うそぶいて どんなに人間不信を描いた作品でも 最後に出てきた「大切な人」で一気 に冷めてゆく 「やることやってんじゃん」「それ なりに貰ってんじゃん」 そう考えたら急に騙されている気が して 「心が貧しい」と言われないために 些細な幸せで満足したふりをする 水を飲む 水を飲む 枯れだけはし ないように インスタントラーメンとマンガ大賞 を静脈に打って 根腐れのままずっと かろうじて暮 らせている だけどなんだかめちゃくちゃにした い 叫びたい 綺麗な花も咲かず 燃え尽きた灰に もなれず 水分過多で動かない足から腐ってゆ く 立ちくらむほどの空洞 漠然とした 不快感 腑に落ちる結論が この先も歌われ ることはない 今日も 明日も あさっても ただ 漂う 水を飲む 水を飲む 枯れだけはし ないように 決断の時が迫っても どちらも選べ ない 根腐れのままずっと 延命装置が動 く 死なないがでも確実に近付いてゆく 手遅れに 今日も 明日も あさっても ただ 漂う