周りのみんなと同じ 天使だと思っていた 肌の色、輪の色、瞳も同じだった 取り柄にすらなりえない 「当たり前」をこなせる 周りのみんなと同じ 天使だと思っていた ♪ 誰に習ってもいない 賛美歌を歌って 誰に習ってもいない 飛び方で飛んでいる じわり開いてく差に なんの疑いも持たずに 周りのみんなと同じ 天使だと思っていた ♪ 何度も励まされ 何度も肩押され 一聞いて十を知れと教わった ♪ 出来ない 出来ない みんな歩いている 遠ざかってゆく ああ ふと気づいたらもう やりたい事は そんな大層じゃない 置いてかれずに ただそこに居たい ああ そんな当たり前が出来ない ♪ 天使は制服を脱ぎ 背広上下に着替え 誰に習ってもいないのに 暮らしている 正しい「暮らし」が出来ず いつも散漫な仕事ぶり 周りのみんなと同じ事が 出来なかった ♪ 神様の設計ミスか それともどっか落としたか 一聞いて十を知れと怒鳴られた ♪ 出来ない 出来ない みんな歩いている 遠ざかってゆく ああ ふと気づいたらもう 見たい景色は そんな大層じゃない 日曜18時台のアニメくらいのもの ああ そんな当たり前が出来ない ♪ なあ 想像つくかい 飛べない事 歌えぬ事 やり方は分かっているのに 鉛みたいに身体が動かない事 ♪ 湿気た羽 ばたつかせ ほこり撒き散らして 天使だか羽虫だか 分からなくなって それなのに心臓は 勝手に動いている 腹も減る 欲も湧く 金が要る 金が要る ただ ♪ 暮らしたい 暮らしたい ♪ 出来ない 出来ない みんな歩いている 遠ざかってゆく ああ ふと気づいたらもう 過ごしたい人生は そんな大層じゃない 働き 遊び たまに愛されたい ああ そんな当たり前が出来ない ♪ 周りのみんなのように 生きられると思っていた