味気のない中毒症 使い捨てのレトリック 目眩すら愛しいくらい高じて ぞんざいに吐いて空っぽで 取るに足らない身で 不確かな愛想振り撒いて 形の無い血行不良 視細胞はモノクロ 朝日すら眩しいくらい 総じて嘘を吐くことに躍起で変わり 映えしない日々 不揃いな言い訳並べて 金輪際消化しちゃえば問題ないし 一息で流し込むだけ 腹の内がどれだけ荒れようが 意味なんて無いのに 錆びついた肺と心臓が意識も厭わず 二酸化炭素みたいに嘘を 溶かしていくの 杜撰に生きて繰り返して骨ごと 食って 荒んでいって次第に徒労と 化していくの 明かりの消えた歓楽街 殊更に呆けた夜 白濁した煙の中投じて 稚拙な呼吸でも瞬く光に安堵して ただ下を向いて歩いていく 等身大の後悔が手招いている 足りないのは理由一つだけ もう死体同然腐ってるみたいだ 次なんて無いのに チラついた像が網膜に色ごと焼き 付いて 光が差したばかりに指を 絆していくの 結んだ語句で吐き出して骨ごと飲み 込んで 胃酸で満ちた芝居で喉を 焦がしていくの 走馬灯に映るだろう景色も 後悔の一部でしかないだろう 滔々と浮かぶ歯抜けの記憶をただ 探して 切り取った愛で 致死量の比類ない行為を 見透かしていた? 末に惜しみない言葉を 冷え切った 体内の温度に見合わない道理を ショ糖みたいなフィクションで腹を 満たしていくの 傾いた脳と左心房が絶え間なく 脈打って 二酸化炭素みたいに嘘を 溶かしていくの 期待通り生きて求め合って骨ごと 蝕んで 綻んでいって次第に徒労と 化していくの 錆びついた肺が心臓が 歪んだ鼓膜が声帯が 引き裂いた愛が感情が 傷を広げていくの