他愛無い想像で人を刺して平然と 過ごした 案外そんなもんだ ここにいる誰もが 変わりない日常さえ嫌気がさして それからは徒労だ 後で悔いるのは目に見えているのに 「寂しいのはあなただけ」 そう僕らはみんな足りないんだ 建前に迷うから息を止めたの 動かない手足を引きずって歩く 声なんてあげれやしない 首輪で繋がれたままの未来が 肩を叩くその日まで 散々と失くしてきた 呆れるぐらい大事なものまで 代わりに拾い上げた錆びついた錠前 言葉ではありふれて まともに形容できないくらいだ 闇雲に祈るから息が続かない これ以上泣くのも馬鹿らしいから 誰だって諦めるの ボタン一つ掛け違っただけの本心が 口を塞ぐその前に 俯いて笑うのが癖になって いつだって泣いていたの 安っぽい言葉に縋って生きて やっと息ができるの 動かない手足を引きずって歩く 意味なんて分かりやしない 首輪で繋がれたままの姿でも どうか夢を見させて これ以上泣くのも馬鹿らしいから 間違えたまま眠るの 昇り始めた日に傷口が沁みる また嘘を溶かして盲いたふりして 深く息をする