Track by大塚博堂
急ぐ旅でもないからと ふらりと降りたこの街は 遠い昔に愛した 人のたしかふるさとだった 古い港に続く坂 錆びたレールがよぎる道 聞いてたとおりの風景に 無口な笑顔がかさなるよ 北で育ったあの人と 南生まれのこの俺と 若い暮らしの壊れたわけが やっとわかった気がする セピア色した家のなみ グレー交じりの海の青 心の後ろを読み取れば 愛は続いていただろか 今も都会にいるだろうか それともここで暮らすのか 気ままに走った青春の恋によく似た 途中下車 恋によく似た途中下車