人気のない交差点の先で あなたを待ってた 午後4時半 錆び付いたフェンスから 飛びだしてきて 笑うあなたが可愛くってさ 「遠く遠く2人だけの場所へ 行けたらいいのに」 呟くあなた 幼い私は言った 「私も行くから」 あなたが渡った赤信号 本当はいけないけれど あなたが渡ればそれは青になるの そう思ってた 疑ってなかった 2人だけで風切った夜 たった1回きりだけ あなたに触れようとして 伸ばした手は届かないまま 陽は今日も登っていくんだった 私より頭の位置が上で 大きな背中してるあなたが 道端の虫に驚きすぎてて その照れ笑いが また見たい あなたが渡った赤信号 本当はいけないけれど あなたが渡ればそれは青になるの そう思ってた 疑ってなかった 2人だけで風切った夜 たった1回きりだけ あなたに触れようとして 伸ばした手は届かないまま あなたはきっと変わらないの 9コール目で切った ただ会いたくなってしまっただけ そんな理由だけじゃもう 会えないよね 分かってたんだ それでもまだ あなたが渡った赤信号 本当はいけないけれど あなたが渡ればそれは青になるの そう思ってた 疑ってなかった 2人だけで風切った夜 たった1回きりだけ あなたに触れようとして 伸ばした手は届かないまま また陽は登ってくんだった