眠れないまま見上げた窓に 青い月がぽつりと浮かぶ 君がいた夜をなぞるように 心だけが時間を逆行してる 思い出の背中をなでる風 名前を呼べないままの夜 胸に灯る微かなぬくもり まだ消せずにいるだけ ブルームーンに抱かれて 君の残像に触れていた 一度きりのあの瞬間が 今も夜を優しく染める 会いたい気持ちだけが残る 静寂(しじま)の街をひとり歩けば 耳に残る笑い声が揺れる バス停の影、重なった影 どれも今は遠すぎて 強がるほど苦しくなる 思い出の中でさえ不器用 でも君を嫌いになれない それが僕の答えなんだ ブルームーンに抱かれて 君がそばにいる気がして 触れられないそのやさしさが 胸の奥でまだ光ってる さよならを、愛していた 夜の底で願った未来 もう叶わなくても構わない 君を想うその時間が 僕を僕にしてくれたから ブルームーンに抱かれて 孤独さえも愛おしくなる 言葉よりも確かな記憶 ただ君を、君を 忘れないままで 夜が明けても色褪せない この空に君がいた証 目を閉じればすぐそばに 月の光に紛れて もう一度、夢で会えたら
