ユートピア追放 デラシネの独唱 騒々しい黙祷 走る動揺と焦燥 能動的自己矛盾に翻弄され 方方廃れ 行方しれずの夢は彼方遠方にて目撃 面影の語る言葉 夕暮れの窓際 25時に反響する孤独だけがまほろば 隣人は愛さず火の粉のごとく振り 払う あの花は誰がために咲いた 訳じゃないのだ 心を揺らしてはならないのだ 何事も我が道を阻む事はない 感情は燃えないゴミの日に どこまでも暗く深い朝に 真っ黒な夜空が泣く頃に 黒煙を上げて叫んだ 価値観断絶とトリアージ 晩冬に薫るメメント・モリ 迷子のちぎれ雲とパンタレイ 鳥籠の外は騒がしい 理想夢想数多なれど自問自答行き 詰まり 自分の人生を俯瞰しつつ ロールプレイ 刻々と迫るデッドエンドに擬く憂い 煮えたぎる破壊衝動 着火ニトログリセリン 地方都市の上空に制御不能航空機 そんなこともつゆ 知らずに駄々をこねる四歳児 「こちら現場付近ですが」 他人事の中継 錯綜する情報 混沌の21世紀 耳を傾けてはならないのだ 誰一人としてもうまともじゃいられ ない 感情は燃えないゴミの日に どこまでも暗く深い朝に 真っ黒な夜空が泣く頃に 黒煙を上げて叫んだ 交差点に白昼の悲劇 泣き叫ぶ子供達とアパシー 朝刊の隅 ひしゃげたシャーシ 鳥籠の外は騒がしい 規制線の向こう側 我知らずのアノニマス 焦げ臭いブレーキ痕 バス遅延の怨恨 溢れかえる自己顕示に生き 埋めの戦争孤児 死語となった二人称 流行語「俺を見ろ」 感情は燃えないゴミの日に どこまでも暗く深い朝に 真っ黒な夜空が泣く頃に 黒煙を上げて叫んだ 政治家の汚職と無関心 学習能力と問題児 虚弱体質 ニルアドミラリ 鳥籠の外は騒がしい 感情は燃えないゴミの日に どこまでも暗く深い朝に 真っ黒な夜空が泣く頃に 黒煙を上げて叫んだ 愛情はジップガンの餌食 蔓延した死に至る病 跋扈する主義主張 已己巳己 鳥籠の外は騒がしい 鳥籠の外は騒がしい 鳥籠の外は騒がしい