見渡した蒸気の朝陽射しは攫われて 立て掛けたキャンバスに霧の帳を 見た 錆び付いた私はガラスの庭 夢見た 箱の中で廻り廻る水は降り注ぐ 共鳴してゆく機械と人々の境界 歌声も煤煙に熔けるくらいなら 楽園の雨を浴びて軈ては枯れよう この土に 還ればいい機械仕掛けの世界で Machina detrahamus in populum. Erat lux aster. 外された 歯車の意味を知る由もない 擦り減った螺旋は今を捨て何処へ 往く 夢の外で翳り翳る明日が灼けて 尽きるまで 共鳴してゆく機械と人々の境界 歌声も煤煙に熔けるくらいなら 楽園の雨を浴びて軈ては枯れよう 廃園の私さえ機械仕掛けの世界で