魔導書で見た通りだった 湖畔の挿絵 秋霞 向こう岸には何もないね 伸ばした手は届かない すくい上げた水はもう 透明よりも褪せていて まるで生きる糧すらも濾した 知者のよう 湛えた景色は全て物語の中 今の私には見つけられない 誰かの目線を通して覗いた世界で 仰ぎ見た空はまだ塔の上なのかな 魔導書が指し示したのは 無彩色な塔の日々 向こう側には何があるの? 伸ばした手は霧の中 あてなくインクを満たして 滲むだけの今日を彷徨う まるで今は地図さえも借り物のよう The story about a witch wrote the world with the travel. It through her crystal lens. この魔導書が私の全てだった 今日から書き足していけるかな これから出会う景色は物語の中 今の私なら進められるね 私の目線を通して読み解く世界で 晴れた霧の向こう さあ描き続けよう