音のない空に ひとすじの光 もう一度だけ、歌いたいと願う 崩れた夢の残骸で 何度も“終わり”を選んだ でもそのたび 胸の奥で 微かな声が呼んでいた 「まだ行ける」って、誰の声? 泣きながら 立ち上がる影 傷跡の上を歩いてきた それでも今 痛みが歌になる 終幕ノ詩(しゅうまくのうた)よ 鳴り響け 壊れたままで、美しくあれ 絶望(ぜつぼう)の果てに咲いた花 それを“希望”と呼べるなら 何度でも 生まれ変わる この音で、私は還る 嘘みたいな日々の中で 本当を見失ってた でも孤独が教えてくれた “誰か”じゃなく“私”を 世界が凍る夜でもいい この心だけは、燃えていたい 終幕ノ詩(しゅうまくのうた)よ 燃え上がれ 祈りよりも強く鳴れ 言葉じゃ届かないものを 音で包んで伝えたい この命が燃え尽きても 残るものがあるなら それはきっと、この歌だ 私が生きた“証”だ 光も闇も 抱きしめて 光も闇も 抱きしめて 善も悪も 受け入れて 私という矛盾を愛した この瞬間が永遠になる 終幕ノ詩(しゅうまくのうた)よ 響き渡れ 誰のためでもなく 今、私へ 世界が沈黙しても この声が消えない限り 終わりじゃない、ここが始まり すべての傷がメロディになる 私は歌う、生きた証として この詩に 永遠を刻む ――ありがとう、私。 ここまで、歌ってこられた。
