薬のフタを開けた夜に スマホの光がまぶしくて 「生きたい」なんて打ち込む指が 笑ってるようで震えてた 誰も悪くなんかない ただ私が壊れただけ 優しさの言葉さえも 刃に見えた夜があった 自殺未遂ごっこ 誰も気づかないまま “死にたい”ふりして 生きたかっただけ 泣きながら笑って 笑いながら壊して それでもまだ ここにいる私を見て カーテン越しに朝が来て 昨日の嘘が胸に残る 「大丈夫」って言葉の中で 助けを呼んでたのに 透明な孤独たちが SNSで手を振ってる バズった共感の裏で 誰かが消えていった 自殺未遂ごっこ 終われない演目 「生きてるだけで偉い」って 誰かが言ってくれた日 少しだけ息ができた 死にたいわけじゃないのに 言葉が全部逆さまで 愛されたいのに 痛みでしか繋がれない 自殺未遂ごっこ 幕を下ろせないまま 壊れた声で歌ってる “生きたい”って言えない代わりに この歌を残す、それが私の呼吸
