路地裏吹き抜ける 桜風の匂い立つ日には胸の奥 締め付けられていた 移り行く時に独りになることに 震えて蹲る この心を呪っていたんだ 瞳にキラリ映ったモノは涙に滲んで 消えていった 今さら深く残る傷跡が 疼くのはどうしてだろう… 自分らしく在る為に そう思えば思う程に空白が僕を 蝕んだ 目の前に 目の前に立ち込める暗闇に 飲み込まれてしまいそうで… 自分らしく在る為に 想い描いた翼がまるで 剥がれたかのように どうしても どうしても明日を見ることが 怖かった 息を切らして駆け上がった 赤い坂道から 見下ろした景色に身を寄せた 穏やかな時間はとても 無邪気に過ぎていく だからこそ大切に生きていくんだ 瞳にキラリ映ったモノは今でも 鮮明な記憶 何かが少しずつ変わるような 気がしてる 行かなくちゃ 自分らしく在る為に 何を信じればいいか わからないことばかりでも 目の前に 目の前に立ち込める暗闇を 振り払ってここまで来たんだ 自分らしく在る為に 想い描いた翼はまだ上手く 動かないけど もう少し もう少し あの雲を越えた場所へと 自分らしく在る為に 今何が出来るのかを探し続け「僕」 を知った 目の前に 目の前に立ち込める暗闇を 裂いてそっと差し込む光 自分らしく在る為に 想い描いた翼で何処までも 羽ばたいて行け 見渡せば何一つ 遮るものなどない筈だ 路地裏吹き抜ける 桜風の匂い立つ日には 思い出しているよ 移り行く時を駆け抜けたあの日々が 今もずっと響いてる