有休をとって、布団を半分巻いて 日常に寝転がって、煙草を巻いた。 ビールでもいいよ。 足りないなら少し出ようか。 ふらついた足が四本。 君となら良かったんだ。 そう思ったんだ。 幸せは、確かにここに在った。 違うか。 見映えなんてどうだっていい。 言い切っていい。 替えが利かないなら通すべきだろう 。 割と安い家賃を割って暮らすのは十 畳間。 君の物がよく増えるから7:3の隙間 。僕らの合間。 茣蓙の上には化粧台があって、 そぐわなくて、 目立たないチークで君は何処へ行く んだ。 君となら良かったんだ。 そう思ったんだ。 幸せは、確かにここに在った。 違うか。 色落ちたシャツくらいなら買い直せ ばいい。 替えが利かないなら、 どうすべきだろう。 君とだから良かったんだ。 そう思ったんだ。 幸せは、確かにここに在った。 違わないさ。 見映えなんてどうだっていい。 言い切っていい。 裏切ってくれた方がまだ良かった。 軽いラリアットでやり合って、 本当馬鹿みたいに笑って。 男とか女とか無くって、 二人は息をする葦だ。 感情論はなしにしようか。なんて、 嘘だ。 僕らを繋いでいたのは感情だった。 理論じゃないさ。 君となら良かったんだ。 そう思ったんだ。