14歳の小さな心に いくつも棘が刺さって錆びついた 痛みはとうに感じないけど あの頃の私を 叶うならば抱きしめたい 悪口を言われても 仲間外れのお昼ご飯も わからないふりをして 笑っているふりをした 抱え切れぬほどの幸せをもらっても 上書きができない 消えない悲しみ 思い出さなければ なんともない 私の心だけに揺れる 孤独の海 休んだら負け 私は大丈夫 誰にも言えなかったのは 恥ずかしいから 耳を塞いで どうか見ないで 誰も知らない所へ連れて行って この世界に逃げ場があるのなら 泣かないように見上げた空は 優しい青 あなたは悪くないって 誰かに言ってほしかった 抱え切れぬほどの幸せをもらっても 上書きができない 消えない悲しみ それでも朝を迎え 生きることを選び 本当の強さと優しさを知ったの かけがえのない出会いと 小さな喜びたちが 心の棘をそっと抜いてくれたの 悲しみの波は引き また歩き出すわ