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爛漫と

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  • 2024.07.27
  • 3:37
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歌詞

死角に喰らったクラクション 既視感の挨拶 鼓膜を突い裂く都会の言動 未だ他人の目を負った幻像 網膜侵した散房花序 六畳の絵画 肺を焦がす憂鬱と焦燥 醜さだけが見たいだろう ──なあ、 おまえのもっと奥の奥を出して 脳の吐いた毒も飲み干してくれ 排気ガスも駆り 尽くしてしまうくらいに なあ、あの樹のもっと奥の奥の方へ 行きつく先は善も悪もないぜ 灰になってしまえよ全部 風よ吹け、消し去ってしまえ こんな薄っぺらい物に触れて 痛む指先に何を思うか 視界の片隅にあって 俺を釘付けにしてくるんだ ──おまえに 何がわかるっていうんだ いやいや、何もわかりはしないが 盲目に生を罹患する 下手くそに惑うアクター 宿酔なんて馬鹿馬鹿しい あゝ、今宵の記憶も芥 日陰に落ちた羽虫の残像 噎せ返る深夜 探した愛情、群れるは街灯 泡散らした産声を上げよう 静脈根ざした価値も 伽藍堂の対価 スルートラス越しに立った月光 手招く先の呪いのよう ──なあ、 おまえのもっと奥の奥を出して 気付いたときには全部度を越した グレー 思い過ごしさ、 美しい光景じゃないか なあ、あの樹のもっと奥の奥の方へ おかしくなって才も能も貸して 虚しさだけ抱えて 飛び込んで踊れフライバイ 朽ち果てな、光彩放って 何千何万の恋を知った 哀れなる哉、イカルスたちよ 踏み出す方は暗いあの海 身体を這い回る蛆のように ──何を苦しそうな顔してんだ 不愉快がることは何もないぜ 胸を衝くそれは酷い顔 訝しげに眺める酩酊 夢現、声は消えぬまま 残忍なよろこびを食って ──なあ、 おまえのもっと奥の奥を出して あの樹のもっと奥の奥の方へ 形も思いも声も列をなして おまえの幸も不幸も全部 この不安、完成を以て 俺たちの渇きを満たした いつかこの身を溶かした先の 一つ一つ水晶になって 春を纏う天井の奥に 見透かした残酷な神秘 ──これは信じていいことなんだ これは信じていいことなんだ 今なら俺にもわかるだろうか 花見客たちの答え 宿酔さえも心地が良い 爛漫と咲く明日を謳え

1曲 | 2024

このアルバムの収録曲

  • 1.爛漫と
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