もしかしてもしかしたら僕らは どっかの誰かのヒーローかもね 「そんなはずはない」 って決めつけて ほんとにそれでいいの? ほらどうしたって変わらない毎日に ちょっとは 足掻いてみようとしたかい 変えられない毎日に争う 君はたしかに ヒーローなのかもね 交差点行き交う人影に飲み込まれ 息もできねえ 知らない誰かの肩にぶつかって 知らない誰かに足を踏まれて どうやってここにきたかなんて 覚えちゃいない 物語は筋書き通りにしかならない もしかしてもしかしたら僕らは どっかの誰かの敵なのかもね 「それがどうした?」 って言えるほど強い僕じゃないけど それでも もしかしてもしかしたら最後は どっかの誰かが味方になって ヒーロー気取りの奴らも 驚く逆転劇に変わるかもね 2番線のホームに 吸い込まれる背広に道を塞がれ 知らない誰かがいがみ合って 知らない誰かが巻き添えくらって どうやったら報われるかなんて わかりはしない 人生なんか神様の決めた通り—— もしかしてもしかしたらあなたは どっかの誰かのヒーローかもね 「そんなはずがない」 って決めるのは まだ早いんじゃないかな そして もしかしてもしかしたら最初は 誰一人見ていない駄作でも いつかは必ずって踏ん張る あなたは僕にとって ヒーローなのです 世界中が敵になる そんな風なドラマチック なことありはしない そう決めつけて生きる そんなのつまらないでしょ 特別な話にしよう 僕が誰かのヒーローじゃなくても 嘲笑う世界に「負けない」だけで 僕にとってだけ ヒーローだって 思えるんだ 強くないけど 僕の人生の主人公は僕だ ノン・ヒーロー