コンビニの前 ぽつんと立って ライターの火が 夜に溶ける 何も話さなくても平気で ただそばにいる それだけでいい 白い煙が揺れるたび 少しずつ私 溶けていく あなたがタバコを吸うその時間も 秒針の音まで愛しくて 遠くに見える背中の影を 心の奥でなぞってる 待ってる ただ待ってる 吸い終わったらまた笑って 私の名前を呼んでくれる その瞬間のぬくもりのために 何分でも ここにいられる 夜風にまぎれて 私の想いが届きますように あなたがタバコを吸うその時間も 沈黙すらも贈りもの 煙のあとに残る優しさ 胸の奥で抱きしめる 待ってる ただ待ってる