今日もまた君と歩く 氷の溶けた午後三時 サンダル越しに響くリズム 笑ってるだけなのに うまく喋れない たわいない話の隙間で 胸の奥だけ 騒がしいのは誰のせい? アイスの棒にあたる確率より 君がこっちを向くタイミングを 待ってる わたしのこと、見えてるくせに ねえ、ちょっとぐらい気づいてよ 多分、夏の熱のせい 急に近づく声に揺れて 多分、夏の熱のせい 触れた指が焼けるみたいで 多分、夏の熱のせい 平気なふりで笑っても わたし、今日だけ ずっと君を見てる どうしてあなたは こんなにも鈍いの? わたし、ちゃんと 「好き」って騒いでるのに 二人きりの帰り道 君は何も変わらなくて ペットボトル片手に いつもの声でふざけてる ああもう、ずるい わたしだけが焦がれてる この気持ち、気づかれないように 隠してる コンビニの前で ふたり止まったまま この距離さえ超えられたらいいのに 言えないことばかり増えてく ねえ、なんでだろう 息が苦しい 多分、夏の熱のせい 髪をほどく瞬間を見たね 多分、夏の熱のせい その目が刺さって離れない 多分、夏の熱のせい 自分でも訳がわからない わたし、今日だけ 本当のこと言いたい どうしてあなたは こんなにも鈍いの? わたし、ちゃんと 「好き」って騒いでるのに