思い出の中に しまいこんでいた景色がある 穏やかで たださりげなく 僕をいやしてくれる 降り続く雨が あがった きれいな太陽の朝に あの夏の 風を探しに 海へと車を走らせた * 砂利道の坂を 登ればそこに広がる 青い風景 六月の海の波のかなたに 待ち焦がれてた 夏の空が見える 探し続けてた君の幻 遠い記憶の夏へ返そう 幼い頃に見た 沖に浮かぶ小さな島が 波に打たれ飲込まれて どこかに消えた 打ち上げられてる 乾いた流木が消える頃 子供達の笑顔とともに夏が ここにも やってくる 砂利道の坂を下って 新しい夢 探しにゆこう 六月の海が教えてくれた 帰らぬときと 今の自分を 自由と孤独が明日を変える あの日の風がやさしく吹いた 砂利道の坂の途中に 小さな夏の花が咲いてた 六月の海に夢をかざして まだ見ぬ明日へ歩き出してみよう この胸にひめた自信と勇気が 新しい朝はこんでくれる