白いボールが芝生に吸い込まれ サイレンの音がスタンドに響く 大歓声がそれを かき消してゆく ゲームセットの声も聞こえない まるで時が止まったうように 陽炎の中に歓喜の渦が 泥にまみれたユニフォーム 叫ぶように校歌を歌う すべての時が報われてく * 今、思いがひつになって 汗と涙が混じりあう 100回目の夏に馳せた夢 100回目の軌跡になった夏 必死にスタンドへかけてゆく 帽子をとりながら頭を垂れる こぶしを振り上げるものと その場に泣き崩れるもの 女神は勝者も敗者も讃える やがて静けさを取り戻した グランドの砂をかき集める 選ばれし者だけに それは与えられた 明日の勇気にかわる たくさんの思いがつながり 待ちこがれた瞬間がそこにある 100回目の夏に馳せた夢 100回目の軌跡になった夏 * くりかえし