夜空を見上げれば 月は満ちかけて 繋がれた右手に 優しい眼差し いつも同じ景色 見ていたふたり、と 思っていたけれど 今は分からない 想いを打ち明けないまま ひとり抱えたまま眠る そう、誰にも あなたにさえ 知られないように あなたがいない夜 窓辺に佇み 月は微笑むのに 心は叫んで 耳に残る声が 身体を包めば しあわせ、と感じる そのたび さみしい たとえそばに居続けて 特別な愛を受けても そう ばら色のため息は 枯れてゆくよ 夜明けに消えてゆく 満月のように いつかあなたのこと 忘れられるかな また 夜が来る