なんとなく、そう 気づいていた 無慈悲な言葉遊び たしなめられるほどの 人間じゃないから 笑って誤魔化し 見ないふり 春は花びら 夏は夜の夢 なんてきれいな この世界 君はピアノ触れるその指で 悪びれもせず 友を刺す 真っ黒く染まった その指で わたしの心を優しく撫でる 一瞬、痛みを感じても 繰り返して鈍くなった 血は流れて治す暇も与えてくれない 汚れていないと馬鹿をみる 秋は枯れ葉に 冬はシリウス 世にもきれいな この景色 君のピアノ触れるその指は 誰かを今日も癒しているのに 共犯めいた目くばせをして わたしの正義を打ち砕く ピアノ触れるその指で 悪びれもせず 友を刺す 真っ黒く染まった その指で わたしの心を優しく壊す