今を切り取って 上辺だけの心で 微かに触れたら わかるのかな 先月のカレンダー捲って 電池切れの時計を外して 読み返した手紙 続くはずだった未来で 他愛もないような話を また教えてよ 色褪せた桃色 曖昧な季節が 手付かずのままで そのままになって 触れたまぼろしの ぬくもりに縋って 綴った言葉は 疾うに失っていた 夜を連れてきた 靄だらけの宇宙を どこまで翔けたら 届くのかな 書き出した明日の予定は どんな数式より綺麗で 不安定な理論 何もできないままで 積もっていくだけの時間に 身を投げたの 色褪せた銀色 曖昧な季節を いつまでも手繰って そのままで有って 「きっと大丈夫」 無責任だって 交わした言葉は 呪いを纏っていた 鮮やかな灰色 紛れもない春が この手を離れて ひとりでに逝って 違えた未来に ただすれ違って 契った言葉は 疾うに失っていた
