冷たい空気にこの町は肩を竦めて 息を吐いた 吹き抜ける風は僕らが何を 思うかなんて知らないんだ きっと きっと 地下鉄のホーム今日もどこか 寂しさを湛えて笑った 名前も知らないまんまで僕らは肩を 寄せあってくんだ きっと きっと まだ終わらない世界で 凍えた指先で 朝日の刺す方へ 歩いて行く僕ら 忘れちゃいけない この空の向こうで溢れ出した光が 僕らを照らして 浮つく心を 抑えきれずまたはじまりの歌を 歌っている 希望なんてありふれた言葉じゃ 何一つ言えやしないさ 弾む靴音とこの声が今はただ一つ 「本当」を知ってる 明日の朝はこの町にも雪が 降るなんてはしゃぐ心と 寒さを嫌って 素直になりきれないでいるこの心は きっと きっと 明日には全部忘れて 「綺麗だ」なんて言うだろう そんなもんなんだって 笑っていく僕ら 忘れちゃいけない この空の向こうで溢れ出した光が 僕らを照らして 浮つく心を 抑えきれずまたはじまりの歌を 歌っている 希望なんてありふれた言葉じゃ 何一つ言えやしないさ 弾む靴音とこの声が今はただ一つ 「本当」を知ってる 知らないことは多いさ それは君だって同じだろう 知らないままでいいんだ 少なくとも今は この心の奥で溢れ出してから 止まない本当の声が 降り出した雪に白んだ町の中でただ 一人歌っている 希望なんてありふれた名前じゃ 何一つ言えなかった 逸る心音と君の声だけがただ一つ 「本当」を知って はじまりの歌を歌っている