お手紙ありがとう 突然でびっくりしました 筆無精の僕ですが 早速ペンをとりました あなたが描いた魚の絵 12の色を身にまとい 曇り空の心に 虹をかけてくれました きんもくせいの 香りが立ち込めていた あの帰り道で 君は何を言おうとしてたの まるで広い海を彷徨う 僕等うまく泳げない魚 帰り道もわからなくなって 流れ流されあの日のままで… 途切れ途切れた記憶の 続きを思い描いていたら ぴったりと寄り添った 魚が逃げていきました きんもくせいの香りが立ち込める頃 また思い出すよ 僕は何を言えばよかったのか まるで広い海を彷徨う 僕等うまく泳げない魚 帰り道もわからなくなって 流れ流されたままで… だけどいつかうまく流れに乗って 陽の当たる高い空を 水面を超え きっと僕は泳ぐんだ